有希 逆転女王へ色気 沙羅に次ぐ個人総合2位「まだ半分ある」

[ 2017年1月26日 05:30 ]

手を振りながら欧州でのW杯へ向け出発する伊藤
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 逆転女王に色気!ノルディックスキー・ジャンプ女子の伊藤有希(22=土屋ホーム)が25日、欧州でのW杯6連戦に向けて羽田空港から出発。国内での4連戦で初優勝を含む3勝と絶好調の伊藤は、個人総合でも高梨沙羅(クラレ)に次ぐ2位を追走。「まだちょうど半分が終わったところで、まだ半分ある。何があるか分からない」と総合優勝3度の絶対女王を逆転しての戴冠へ、静かに闘志を燃やした。

 今季のW杯は19戦中10戦を消化し、トップの高梨が815ポイント、伊藤は732ポイント。第6戦終了時点で高梨に208ポイント差をつけられていたが、国内4連戦で83ポイント差に縮めた。この勢いを持続すれば、今回の欧州6連戦中にも逆転可能。「総合優勝はかなり遠いものだと感じる」と謙遜をしつつも「成績が上がるも下がるも自分次第。納得できるジャンプができるか楽しみに飛びたい」と話した。

 ジャンプ台の形状も28、29日のラスノフ(ルーマニア)大会が札幌に類似、2月4、5日のヒンツェンバッハ(オーストリア)大会が蔵王に似ているとあって伊藤にとっては吉兆とも言える。飛ぶ鳥を落とす勢いで、五輪プレシーズンを制す。 (阿部 令)

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2017年1月26日のニュース