ファルコンズ18年ぶりスーパーボウル ペイトリオッツは2年ぶり進出

[ 2017年1月23日 12:31 ]

NFC決勝を制したファルコンズのQBライアンと祝福するサラ夫人(AP)
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 NFLは22日にカンファレンス決勝の2試合を行い、第51回スーパーボウル(2月5日=ヒューストン)に出場する2チームが確定。NFCでは第2シードのファルコンズ(南地区1位)が地元アトランタ(ジョージア州)で第4シードのパッカーズ(北地区1位)を44―21(前半24―0)で下して、18年ぶり2度目のスーパーボウル出場を決めた。

 パス・レーティング(効果率)で今季リーグ1位の117・1をマークしていたQBマット・ライアン(31歳)は38回のパス試投で27回を通し、4TDをマーク。めったに見せないランでも第2Qに14ヤードを走破してエンドゾーンに到達するなど、1人で5つのTD(ランTDは今季初)に絡んでチームを大舞台へと導いた。

 今季リーグ2位の1409ヤードをレシーブで獲得したWRフリオ・ジョーンズ(27歳)は左足の故障を押しての出場となったが、9回のレシーブで180ヤードと2TDをマーク。第3Qには相手の反則(ホールディング)を受けながらもサイドライン際を爆走し、73ヤードのTDレシーブを決めてチームに勢いをもたらした。

 レギュラーシーズンから8連勝を飾ってここまで勝ち上がってきたパッカーズはミスと故障者が続出。QBアーロン・ロジャース(33歳)は287ヤードと3TDをパスで稼いだが、最後まで勝機は築けなかった。

 なおファルコンズが1992年から使用していた本拠地、ジョージア・ドームでの試合はこれが最後。来季からは15億ドル(約171億円)をかけて隣に建設中のメルセデス・ベンツ・スタジアムが新たなホーム・スタジアムとなる。

 AFC決勝では6年連続で決勝に進出していた第1シードのペイトリオッツ(東地区1位)が、地元フォックスボロ(マサチューーセッツ州)で36―17(前半17―9)で第3シードのスティーラーズ(北地区1位)に快勝。圧倒的な力の差を見せつけて2年ぶり9回目のスーパーボウル進出を決めた。

 QBトム・ブレイディー(39歳)は42回のパス試投で32回を成功させてプレーオフでのチーム記録となる384ヤードと3TDをマーク。ビル・ベリチック監督(64歳)とともに自身7回目の“スーパー切符”を勝ち取った。

 プレーオフでの1試合3TDはジョー・モンタナ(元49ers)に並ぶリーグ最多の9回目。すでにNFL記録となっている1試合300ヤード以上は通算11回目となった。

 レギュラーシーズンから9連勝中だったスティーラーズは完敗。今季リーグ5位の1268ヤードをランで獲得していたエースRB、レビオン・ベル(24歳)が第1Qに足の付け根を痛めてダウンし、最後まで後手に回った。

 QBベン・ロスリスバーガー(34歳)は47回中31回のパス成功で314ヤードと1TDをマークしたが、ホットラインを組んでいたWRアントニオ・ブラウン(28歳)は7回のレシーブでTDは奪えず、結局77ヤード止まり。“キラーB”と呼ばれた主力トリオでチャンスメークができず、守備陣も最後までペイトリオッツのオフェンスを封じることができなかった。

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