佳純4連覇ならず 面食らった積極姿勢「あれだけ向かってこられると」

[ 2017年1月23日 05:30 ]

卓球全日本選手権最終日・女子シングルス決勝   石川2―4平野 ( 2017年1月22日    東京体育館 )

平野美宇(奥)に敗れうなだれる石川佳純
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 気丈に振る舞っても、会見での石川の心はここにあらずだった。4年ぶりに全日本選手権で敗れた。それも、平野のスピードにきりきり舞いにさせられた。攻撃的姿勢にも面食らった。完敗だ。

 「実力では負けていないと思った。120%の力を出されると、こっちが100%じゃないと厳しい。あれだけ向かってこられると難しい」

 平野と2年連続決勝で対戦。「自信ではないか。凄く自信満々のインタビューを知っていた。凄いなと思った」と歯がゆさを表に出した。前日、16歳が発した「決勝まで行けば優勝できるんじゃないか」というコメントに反応していた。試合中も駆け引きで狂わされた。サーブをゆっくりされ、審判に注意を求める場面もあった。

 1―3と追い込まれた5ゲーム目。2―8の崖っ縁から7連続得点を挙げ、3連覇中の女王の意地を見せた。「最近日本の選手に負けた記憶がない。でも今日で終わりじゃない」。この敗戦を東京五輪への糧にする。

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2017年1月23日のニュース