稀勢 必死に残した結びの一番、先代師匠が「後押ししてくれた」

[ 2017年1月23日 05:30 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2017年1月22日    両国国技館 )

優勝インタビューで涙を拭う稀勢の里
Photo By スポニチ

 【稀勢の里に聞く】

 ▽白鵬戦を終えた直後

 ――必死で残した

 「……(息が整わず言葉が出ず)」

 ――必死だったか

 「まあ、そんな感じでした」

 ――優勝決定の翌日だったが

 「気持ちだけ引き締めて。そういう気持ちで(土俵に上がった)」

 ――自己最多の14勝となった

 「本当に自信になりますね」

 ――優勝した時の気持ちは

 「本当に自分一人でここまで来たわけじゃない。そう思いますよ」

 ――あと一歩で優勝を逃し続けてきたが、報われたか

 「我慢して腐らずにやってきて本当によかった」

 ――横綱昇進という声も出ている

 「頑張ります」

 ▽優勝インタビュー

 ――凄い歓声

 「本当にありがたいですね」

 ――みんな優勝を待っていた

 「ずいぶん長くなりましたけど、本当にいろんな人の支えがあってここまで来られたと思います」

 ――両親も来ていた

 「最後に必死に残して…(こみ上げるものがあり言葉に詰まる)」

 ――あと一つ足りなかったのを乗り越えた

 「一日一番という気持ちで集中してやった結果(タオルで涙を拭う)」

 ――これで大関と呼ぶのは最後かもしれない

 「一生懸命自分のことを信じてやってきた。また稽古をして、また強くなって、皆さんにいい姿を見せられるようにしたい」

 ――ここから新しいスタートとなる

 「本当に温かい声援、ありがとうございます。力になっています。また来場所、期待に応えられるよう、一生懸命頑張りますので、今後ともよろしくお願いします」

 ▽表彰式、賜杯を抱いての記念撮影を終えて

 ――賜杯を抱いた

 「言葉にならないですね」

 ――賜杯は重かったか

 「重いっすね」

 ――土俵際でこらえて白鵬に勝った

 「うーん、誰かに支えられた気がしましたね」

 ――それは先代師匠か

 「(それも)あります。後押ししてくれた気がします」

 ――昨日優勝が決まった時に真っ先に思ったのは

 「携わってくれた人のおかげ」

 ――それは万歳三唱を一緒にした人たちか

 「我慢してよかったし、腐らなくてよかった」

 ――横綱が見えてきた

 「うーん、まだこれから」

 ――改めて優勝の気分は

 「言葉にならないですね」

続きを表示

2017年1月23日のニュース