ジョコビッチ4大大会9年ぶり2回戦敗退 世界117位に「脱帽」

[ 2017年1月20日 05:30 ]

テニス全豪オープン第4日 ( 2017年1月19日    オーストラリア・メルボルン )

2回戦で敗退し、コートを後にするジョコビッチ
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 男子シングルスで大会6度の優勝を誇る世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が2回戦で姿を消した。世界117位のデニス・イストミン(30=ウズベキスタン)に6―7、7―5、6―2、6―7、4―6で、4時間48分のフルセットで敗退。4大大会での2回戦敗退は08年ウィンブルドン以来9年ぶりとなった。

 バックハンドのリターンがアウトとなり、ジョコビッチの全豪は早すぎる幕切れを迎えた。「言えるのは脱帽だってことだよ」「教訓は敗戦からだけ学ぶものじゃない」「この試合から学んだのは、もう荷物を片付けて家に帰るってことさ」。試合後すぐに姿を見せた会見場。無理やり笑みを浮かべても、口調はどこかささくれだっていた。

 らしくない淡泊なミスが目立ち凡ミスは72本を数えた。強烈なカウンターを警戒するイストミンは、強引に左右に角度をつけるよりも、ゆったりと中央にボールを集めてきた。そのペースに引き込まれ、第1セットは1時間25分を費やしてタイブレークで落とした。第2、第3セットで巻き返したものの第4セットは再びタイブレークで競り負けた。最終セットも第5ゲームで先にブレークを許し、これまでのような勝負強さを見せられなかった。昨年11月に2年ぶりに世界1位の座をA・マリー(英国)に明け渡し、復権を誓ったはずの大会でつまずいた。7度目の優勝は露と消え「もちろんがっかりだ。でも最後には受け入れないといけない」と自分に言い聞かせるように話した。

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2017年1月20日のニュース