美宇、快勝発進!佳純超え 高校1年で最多の全日本通算18勝

[ 2017年1月20日 05:30 ]

卓球全日本選手権第4日 ( 2017年1月19日    東京体育館 )

第2セット、髪を振り乱してプレーする平野美宇
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 女子シングルスで平野美宇(16=エリートアカデミー)が、初戦の4回戦を4―0でストレート勝ち。小学3年の10年に同種目に初出場した平野は高校1年での通算勝利数を「18」とし、石川佳純(23=全農)が同時期にマークした通算17勝を超えた。石川、伊藤美誠(16=スターツ)、男子シングルスの水谷隼(27=ビーコン・ラボ)は順当に5回戦に進出。混合ダブルスは田添健汰(21=専大)前田美優(20=日本生命)が2年連続3度目の優勝を飾った。

 世界の表彰台を知る選手でも、初戦は硬くなる。それが全日本選手権という舞台だ。「緊張しました」と言う石川が1ゲーム目を落とす中、16歳の平野は34歳のベテラン・河村にあっさりストレート勝ち。「初戦の割にはいい試合。1ゲーム目からいい試合ができた。やりづらいタイプだったけど、対応できた」と笑みを浮かべた。

 小学3年の10年に一般のシングルスに史上最年少で出場。同年は初戦で敗退したものの、翌年に初勝利を挙げて3回戦に進出すると、16年は史上最年少となる中学3年で決勝に駒を進めた。数々の年少レコードとともに積み上げた通算勝利数は、この日で「18」に。「小さい頃から見ていた」と尊敬する石川の同時期の17勝を超えた。

 昨年は決勝で石川に完敗。リオデジャネイロ五輪には出場できなかったが、W杯で史上最年少優勝を果たすなど「昨年よりも自分から攻める得点が増えた」と、この一年の成長を実感している。「今年の目標は絶対に優勝です」。石川とは逆ブロックで、再戦するなら決勝しかない。勝利数だけでなく直接対決でもエースを超えて、日本の頂にたどり着く。

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2017年1月20日のニュース