加茂公成氏死去 ダブルスで戦後の日本男子唯一の4大大会制覇

[ 2017年1月13日 05:30 ]

1955年のデ杯オーストラリア戦が行われた米ニューヨーク州で記念写真に納まる加茂公成氏(右)
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 テニスの1955年全米ダブルス選手権男子(現在の全米オープン男子ダブルス)で宮城淳氏とペアを組み、戦後の日本男子唯一の4大大会制覇を成し遂げた日本テニス協会顧問の加茂公成(かも・こうせい)氏が6日午後9時20分、心筋梗塞のため84歳で死去した。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 攻守に重厚なテニスで「宮城・加茂時代」を築き、55年の国別対抗戦デ杯東洋ゾーン決勝では難敵のフィリピン相手に2勝を挙げ、日本を初優勝に導いた。その後、当時シングルスと別々に行われていた全米ダブルスで日本勢初制覇を達成した。日本男子の4大大会タイトルは34年ウィンブルドン選手権混合ダブルスの三木龍喜氏以来の快挙だった。全日本選手権では男子シングルスで2度、男子ダブルスで3度、混合ダブルスで4度優勝。デ杯の日本代表監督も務めた。

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2017年1月13日のニュース