1メートル34センチの“ひねり姫” 姉とともに目指す東京五輪

[ 2017年1月12日 11:00 ]

東京五輪女子体操特別強化対策トライアウトで肩を組んで笑顔の姉・畠田瞳(左)と妹・千愛
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 “ひねり王子”ではなく“ひねり姫”がいた。

 20年東京五輪を見据えて新設される体操女子のナショナルチームのトライアウトが行われ、1メートル34とひときわ小さな女の子が、あふれるポテンシャルを見せた。

 畠田千愛、12歳。床よりも弾むタンブリングトラックで、4回ひねりに挑戦。まだ試合での成功はないが、「練習して、いつか立てるようにしたい」とはにかみながら意気込んだ。

 千愛の姉で16歳の瞳もトライアウトに参加。「私はオールラウンダー」と言うように、安定感のある演技を見せた。

 「畠田」という姓でピンとくる人も多いだろう。千愛の父は92年バルセロナ、96年アトランタと五輪に2大会連続出場した日体大の畠田好章監督。今は同大学で、白井健三を指導する。

 現役時代には鉄棒の「ダブルコバチ」で沸かせた畠田監督は、トライアウトに向かう娘に「ケガをしないように」と短いアドバイス。娘からの父評は「五輪に2回出ているのはすごい」(瞳)、「動画を見ると、昔でもうまいと思うところがある」(千愛)だった。

 2人の夢はもちろん、東京五輪に出場すること。瞳は20歳、千愛は16歳でTOKYOの夢舞台を迎える。「(20年まで)すぐに経つと思う。気を抜かずに頑張りたい」と瞳が言えば、「代表に入っていい結果を出したい」と千愛。畠田姉妹の存在感は、ここから大きくなっていく。(杉本 亮輔)

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