柔道男子 今度はレスリングとコラボ グレコの技術で弱点克服

[ 2017年1月11日 05:30 ]

<柔道男子強化合宿 練習公開>レスリングの選手を抱えて歩くベイカー茉秋(中央)
Photo By スポニチ

 柔道男子の強化合宿が10日、東京都北区の味の素ナショナルトレセンで公開され、リオデジャネイロ五輪90キロ級金メダルのベイカー茉秋(東海大)、100キロ超級銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)らがレスリングのグレコローマンスタイルの講習を受けた。

 今年のスローガンを「挑戦」とした井上康生監督は、講習の狙いを「世界の柔道では接近戦が重要になっている。日本人は間合いの柔道は得意だが、接近戦は弱点。グレコローマンに学ぶことで柔道の幅が広がる」と説明。昨年1月には沖縄相撲、同12月にも総合格闘技と他競技の講習を行っており、ベイカーらは約2時間、真剣な表情でグレコの技術を学んだ。

 国際柔道連盟(IJF)は、今年から男子の試合時間を5分から4分に短縮するなどのルール変更を実施。より攻撃的な柔道が求められ、接近戦での戦術や駆け引き、力の出し方は重要となる。グレコローマン日本代表の豊田雅俊ヘッドコーチの指導を受けた原沢は「さばき方やディフェンス面では参考になる」と収穫を強調していた。

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月11日のニュース