帝京大の司令塔・松田が連覇の立役者！裏を狙い主導権

ラグビー全国大学選手権決勝   帝京大３３―２６東海大 （ 2017年1月9日    秩父宮 ）

＜帝京大・東海大＞キックで陣地を稼ぐ帝京大・松田
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　逆転劇の立役者は間違いなくこの男だろう。１年時から常勝軍団の司令塔を務めてきたＳＯ松田（４年）が、自身４度目の決勝でも帝京大を優勝へと導いた。

　劣勢の前半も「取られたのは自分たちのミス。ここから自分たちのラグビーをすればいい」と冷静に分析。ボールを速く動かすアタックを操り、自身も突破を図る一方、「大きな相手ＦＷを後ろへ走らせて味方を前へ出そうと」裏のスペースを狙うグラバーキックを多用して主導権を握った。インゴールへのキックで２つのトライも演出。「今までの方が積み重ねてきたものを、自分たちの代でいい文化にできたのはうれしい」と８連覇を喜んだ。

　日本選手権では２年時までＨＢ団を組んだＳＨ流（ながれ）が主将のサントリーと対戦する可能性が高い。「流さんとできるのはうれしい。８０分間全てを出して、必ず勝ちに行く」。冷静な司令塔の声に熱がこもった。