スティーラーズ、ビッグ3活躍で準決勝へ ドルフィンズに雪辱

[ 2017年1月9日 13:28 ]

チームを勝利に導いたスティーラーズのQBロスリスバーガー(AP)
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 NFLは8日にプレーオフ1回戦の2試合を行い、AFCではスティーラーズ(北地区1位)が地元ピッツバーグでドルフィンズ(東地区2位)に30―12(前半20―6)で快勝。ポストシーズンではこれまで故障で“合体”することがなかったQBベン・ロスリスバーガー(34)、RBレビオン・ベル(24)、WRアントニオ・ブラウン(28)のビッグ3が万全の状態で試合に臨み、それぞれが活躍してチームを勝利に導いた。

 ロスリスバーガーは18回のパス試投で成功は12回。インターセプトも2度喫したが、第1QにWRブラウンにTDパスを2回通して主導権を握った。

 過去2年、膝の故障でプレーオフではチームに貢献できなかったベルは、29回のキャリーで167ヤードを走破して2TDをマーク。フランコ・ハリスが1975年のスーパーボウルでマークしたポストシーズンにおけるチームのラッシング記録(158ヤード)を42年ぶりに更新した。

 ブラウンも5回のレシーブで2TDを含む124ヤードを獲得。10月16日のこのカードでは15―30で敗れていたが大事な一戦ではリベンジを果たした。

 8年ぶりにポストシーズンに駒を進めたドルフィンスは今季チームを引っ張ってきたQBライアン・タネヒル(28歳)が膝を痛めて戦線離脱。レギュラーシーズン終盤からはベテランのマット・ムーア(32)が司令塔役を務めていたが16年ぶりのプレーオフ勝利はならなかった。

 ムーアは36回のパス試投で29回を成功させ、289ヤードと1TDをマークしたものの、スティーラーズが誇る強力守備陣に5度サックされてミスも連発。タネヒル不在のチームを支えることはできなかった。

 10月16日のこのカードで204ヤード(2TD)を疾走したRBジェイ・アジャイ(23)も16回のキャリーでわずか33ヤードのラン獲得に終わり不発。勝機をつかめないままに試合は終わった。

 なおレギュラーシーズン後半から通算で8連勝を飾ったスティーラーズはAFC準決勝で今季43―14で勝っているチーフス(西地区1位)と敵地カンザスシティーで対戦する。

 スーパーボウルでMVPとなったQB同士の対決となったNFCでは、パッカーズ(北地区1位)が氷点下10度まで冷え込んだ地元グリーンベイでジャイアンツ(東地区2位)を38―13(前半14―6)で退けて準決勝に進出。QBアーロン・ロジャース(33)は開始直後こそもたついたが、第2Qの残り2分20秒から2つのTDパスを通して流れを変えた。とくに残り6秒からのプレーは圧巻。ステップを踏んで投げたのは自陣47ヤード地点で、ここからエンドゾーンめがけて運を天に任せる“ヘイル・メアリー・パス”を投げ、これをWRランドール・コッブ(26)が3人のマークをかいくぐってキャッチした。この奇跡的なプレーがものを言って3年連続で1回戦を突破。ロジャースは40回のパス試投で25回を成功させ、362ヤードと4TDをパスで獲得してチームを引っ張った。

 ジャイアンツのQBイーライ・マニング(36)のパス成功は44回中23回。299ヤードと1TDをマークしたものの、パッカーズの守備陣の圧力に屈する形となった。

 勝ったパッカーズはレギュラーシーズン後半から7連勝。NFC準決勝では、今季16―30で敗れている第1シードのカウボーイズ(東地区1位)との再戦となった。

 カンファレンス準決勝のカードは以下の通り。 <AFC>

ペイトリオッツ―テキサンズ(14日)、チーフス―スティーラーズ(15日)

 <NFC>

ファルコンズ―シーホークス(14日)、カウボーイズ―パッカーズ(15日)

 *日付は米国時間。

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