下北沢成徳が連覇 石川真佑11得点 兄は日本代表・石川祐希

[ 2017年1月9日 05:30 ]

春高バレー決勝   下北沢成徳3―0就実 ( 2017年1月8日    東京体育館 )

就実を破って2連覇を果たし、笑顔で記念撮影する下北沢成徳の選手たち
Photo By 共同

 決勝が行われ、女子は下北沢成徳(東京)が就実(岡山)にストレート勝ちし、2連覇で4度目の頂点に立った。男子日本代表の石川祐希(中大)を兄に持つ石川真佑(1年)が11得点を奪う大活躍。全国高校総体との2冠を達成した。

 大舞台でニューヒロインが躍動した。1年ながら強豪・下北沢成徳のレギュラーをつかんだ石川が就実相手に持ち前のセンスを発揮。身長は1メートル72とメンバー18人中11番目の高さだが、日本代表エースの兄・祐希を感じさせるダイナミックなフォームで大きく上げられたトスを次々と決めてストレート勝ちでの連覇に貢献した。19得点の堀江、13得点の黒後に続くチーム3番目の11得点を奪い「3年生との最後の大会で日本一を獲れてうれしい」とあどけない笑顔を浮かべた。

 小川良樹監督(61)は石川の才能を「お兄ちゃんと一緒。どこが空いているかとか、こっちに打つと見せておいて逆に打つとか。その感覚は教えてできるものではない」と評する。全中優勝を経験した長野・裾花中から入学後すぐに、トスを力強く打つ姿を見て1年から試合に使うことを決断。夏の全国高校総体では3年生選手との併用だったが、今大会は完全に「独り立ちした」。

 16歳の若きアタッカーは「来年も再来年もここで戦いたい」と宣言。兄に負けじと世界を見据え、全国の舞台で飛躍し続けるつもりだ。

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2017年1月9日のニュース