奨菊 三番稽古で稀勢圧倒 連覇へ7勝3敗

[ 2017年1月5日 05:30 ]

<二所ノ関一門連合稽古>稽古で稀勢の里(左)と対戦する琴奨菊
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 大相撲初場所(1月8日初日、両国国技館)に向け、二所ノ関一門連合稽古が4日、東京都江東区の尾車部屋で行われ、カド番の大関・琴奨菊(32=佐渡ケ嶽部屋)が大関・稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)との三番稽古で7勝3敗と圧倒した。最初に負けた後は6連勝。「一番一番、本場所と思って、今日の日を大事にいったのがよかった」。昨年初場所では日本出身で10年ぶりとなる優勝を飾ったが、その再現を予感させる出来となった。

 痛めている左膝は踏み込む際にぶれるほど状態は悪いが、3日の稽古でテーピングの施し方を変えたところ、しっくりきた。しっかり踏み込めたことで「当たった感じもよかった。いい稽古ができた」と納得の様子だ。

 内容にも変化があった。左を差して一気に出る相撲だけでなく、右足で踏み込んで先に右上手を取りにいっての出し投げも見せた。立ち合いで当たる角度も微妙に変えていた。「今年はいろいろやりたい」と考えているが、試すだけでなく大関同士の三番稽古できっちり結果を出した。「優勝を目指したい。上の番付(横綱)もあるし」。歴代10位の在位32場所の大関は、さらなる飛躍を狙っていく。

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2017年1月5日のニュース