早大失速…まさか3位「走力というよりメンタルの差」

[ 2017年1月4日 05:30 ]

第93回箱根駅伝 ( 2017年1月3日    箱根・芦ノ湖~東京・大手町 復路5区間10・6キロ )

3位でゴールをする早大・清水歓太
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 手の届くところにあった王座は、幻となって消えた。33秒差で青学大を追った早大は、王者の影を踏むことなく大手町のゴールでは8分16秒差。東洋大にも抜かれての3位フィニッシュとなった。相楽監督は「悔しいけど、今の実力。往路に主力を回したにもかかわらず後手に回ったことが結果的に響いたと思う」と声を振り絞った。

 6区から誤算が続いた。一度はペースを上げた石田は、平たんになった終盤で失速。区間12位で首位との差は2分8秒まで開いた。エントリー変更で投入された4年生の井戸は青学大・田村の不調で差を詰めたものの「動きが悪く本人にもどかしさがあったと思う」(相楽監督)。その流れは8区に投入された太田にも伝播(でんぱ)し、9区の光延が東洋大に捕まると、逆襲の力は残っていなかった。

 「流れが悪い時に“自分が立て直す”という気概のある選手が少なかった。走力というよりメンタルの差」と指揮官。初の箱根で苦渋を味わった1年生の太田は「情けない走りをしたので、来年以降、雪辱したい」と肩を落とした。6年遠ざかった優勝。だが、屈辱を味わった男たちの雪辱こそが、ワセダ栄光の歴史であることもまた、事実だ。

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2017年1月4日のニュース