小平、美帆と日本一懸け“一騎打ち”記録更新合戦で火花

[ 2016年12月29日 05:30 ]

スピードスケート全日本スプリント選手権第1日 ( 2016年12月28日    長野市エムウエーブ )

女子500Mを国内最高、大会新で制した小平
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 2日間で500メートルと1000メートルを2回ずつ滑って総合成績を争う短距離種目の日本一決定戦が開幕した。女子の500メートルは小平奈緒(30=相沢病院)が自身の国内最高記録を塗り替える37秒70で制し、1000メートルは高木美帆(22=日体大)が大会新の1分15秒26でトップタイムをマーク。初日を終えて総合成績は小平が首位、高木美が2位となり、2018年平昌(ピョンチャン)五輪で期待が懸かる2人が、29日の最終日に総合優勝を争う展開となった。

 今季W杯500メートルで出場4戦4勝と波に乗るエースの小平と、先週の全日本選手権(20、21日)で女子では14年ぶりに全4種目1位での総合優勝を果たした高木美による注目の女王争いが過熱してきた。

 まずは500メートルで存分に実力を見せつけたのは小平。「落ち着いて自分の滑りができた」と国内最高の37秒70でトップに立ち、ゴール後は両手を上げて歓声に応えた。一方の高木美は「500メートルは難しい。2つ目のコーナーの入りが悪かった」とタイムが伸びずに38秒58で4位に沈んだが、存在感を示したのは続く1000メートル。2位の小平を1秒以上も離す大会新の1分15秒26で圧勝し「いいレースができた。500メートルの差を1000メートルで縮めることができた」と胸を張った。

 最終日に向け、総合順位1位の小平は「500メートルはさらに記録を更新したい」と宣言した上で、1000メートルについて「今日はアウトカーブが汚く荒々しくなってしまった。修正しがいがある」と課題を挙げた。2位につけた高木美は「500メートルで差をつけられないようにしたい」と逆転優勝へのポイントを語った。

 ▽総合順位決定方法 500メートルと1000メートルを2本ずつ滑り、500メートルのタイムはそのままポイントに、1000メートルはタイムを2で割った数字をポイントとして加算し、最もポイントが少ない選手が優勝。

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2016年12月29日のニュース