宇野 平昌五輪3枠確保誓う!重圧も「団体戦に近いと思っている」

[ 2016年12月27日 05:30 ]

エキシビションの演技を見せる宇野昌磨
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 フィギュアスケートの世界選手権(来年3月29日開幕、ヘルシンキ)に出場する代表選手が26日、大阪府門真市で会見し、男子の宇野昌磨(19=中京大)は18年平昌(ピョンチャン)五輪の出場枠が懸かる同大会で最大3枠確保を誓った。また、エキシビションが行われ、インフルエンザで全日本選手権を欠場した羽生結弦(22=ANA)を除く代表選手らが競演した。

 毎年開催される世界選手権でも、五輪前年の大会だけは特別である。自国の五輪出場枠が懸かっており、その責任は重大だ。初の日本一に輝いた宇野は「いつもは個人戦ですが、団体戦に近いものと思っている。来年の日本の枠を左右するのでプレッシャーを感じるかもしれないけれど、日本代表らしい演技をしたい」と日本の中心選手としての自覚たっぷりに語った。

 上位2人の順位の合計が「13」以下なら、最大枠である「3」を獲得できる。二枚看板となる羽生と宇野が普通に力を発揮すれば、14年ソチ五輪と同じ3枠確保は難しいことではない。だが、羽生がインフルエンザで今大会を欠場したように、どんなアクシデントが起こるか分からない。そして今回は世界選手権前の2月に平昌五輪プレ大会となる四大陸選手権(韓国・江陵)、冬季アジア大会(札幌)に2週連続で出場するハードな連戦もあり、「一番大事なのはケガをしないこと。疲れがたまってケガをしやすい時期」と気を引き締めた。

 宇野にとっては初の五輪出場へ向けた第一歩。自力で出場枠を確保すれば、勝負の来シーズンへ向けて自信にもなる。相当な重圧は覚悟しているが「プレッシャーで体が動かない時も、いつも以上のパフォーマンスができる時もある。選手をしている今しか体験できない貴重な機会。今を楽しまなければ損だなと思う」と言った。重圧から逃げるつもりはない。練習通りのパフォーマンスができずに7位に沈んだ前回の世界選手権から1年。悔し涙を流した男が頼もしい言葉を残した。

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2016年12月27日のニュース