真央、自己最悪12位…13年ぶり表彰台外 平昌五輪へ試練

[ 2016年12月26日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権最終日 ( 2016年12月25日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<フィギュア全日本選手権>浅田真央 華麗な演技も大会自己ワーストの12位
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 女子フリーが行われ、浅田真央(26=中京大)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなどジャンプでミスを連発し、合計174・42点で14度目の全日本で自己ワーストの12位に終わった。13年ぶりに表彰台を逃し、世界選手権(来年3〜4月、フィンランド・ヘルシンキ)の代表入りはならず。最大目標の18年平昌五輪へ、厳しい状況に立たされた。宮原知子(18=関大)が214・87点で3連覇を達成し、世界選手権代表に決まった。

 応援に駆けつけた姉の舞とリラックスムードで話し、気分を入れ替えてフリーを迎えた。冒頭にトリプルアクセルにアタック。SPは1回転半の失敗で、この日は「何があっても回ろう」と気合を入れていたが、回転不足の上に転倒。今季初挑戦の3−3回転も回転不足で、演技後半の3回転サルコーで転倒し、3−2−2回転は単発の1回転に。情熱的に「リチュアルダンス」を舞ったが、得点が伸びる要素はなかった。

 昨季から抱える左膝の不安により、調整が遅れたシーズン前半。トリプルアクセルを3戦続けて回避したが、全日本でようやく挑めた。「そういう状態まで来たことは満足している」と懸命に前を向いたが、結果がついてこない。一人のアスリートとして、許せない現実が目の前にはある。演技を終えると、自身の最終順位が確定する前に会場を後にした。

 今季は事実上終了し、平昌五輪に向けて厳しい状況に立たされた。世界選手権代表を逃したことで、来季のGPシリーズに2戦エントリーできるか不透明。世界ランクのポイントも稼げない。全日本12位で17年大会のシード権はなく、全日本出場のために国内大会から出直しを迫られる可能性がある。「最高のレベルをそろえることができなくて、悔いが残っている」。いつかまた、最高の難度で最高の演技を。かつてない逆風に、浅田が立ち向かう。

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