再起誓う渡部香生子 練習に背を向けたリオ五輪「今はただ、がむしゃらに」

[ 2016年12月17日 14:08 ]

報道陣の質問に答える渡部
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 日本水泳連盟は17日、都内で競泳インターナショナル強化合宿を公開した。15年世界選手権女子200メートル平泳ぎ覇者で、リオデジャネイロ五輪同種目は準決勝で敗退した渡部香生子(JSS立石)は「もう1回、世界で頑張れるように1から頑張りたい。今はただ、がむしゃらに泳いでいるだけ」と出直しを誓った。

 昨夏の世界選手権を制すと期待が重圧に変わり、練習に背を向けて伸び悩んだ。結局はタイムを更新でないままリオを迎え、不本意な成績で夢舞台を去った。あれから、4カ月以上が経過したが「五輪のこと思い出したくない」という。

 過去の自分を払拭しようと、日々の練習に打ち込み「前みたいに泳いでいるのが楽しいと思えるようになってきている」と笑顔も戻りつつある。「小さい時からベスト出たり練習でいいタイム出たとき、楽しいと思っていた。自分で考えて気をつけながらやったら、少し良くなってきた」と手応えを感じている。

 2連覇の懸かる世界選手権に出場するには来年4月の日本選手権で代表権を獲得しなければならない。リオを制した金藤や若手の今井もいる激戦区。渡部は「このまま続けていけたら」と自らに言い聞かせるように話した。

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2016年12月17日のニュース