初出場の岡山・玉島 名物は必死の勧誘活動

[ 2016年12月15日 16:42 ]

27日開幕・全国高校ラグビー

高校日本代表候補のプロップ横田優人(スクラム左側の手前)を擁する初出場の玉島
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 初出場の玉島(岡山)には春の恒例行事がある。ラグビー部員がペンとノートを持って1年生の各クラスを訪問。目に留まった生徒の出席番号と名前をメモし、折を見て声を掛ける。

 「ラグビー部に来てみないかな」

 1人でも多く勧誘するためにと、担当のクラス、担当する生徒まで決める徹底ぶりだ。高校日本代表候補のプロップ横田優人(3年)は「まず褒めること。体大きいねとか、足速いねとか」と極意を口にする。1度に10人も体験入部に呼んだ“やり手”だ。

 必死で声掛けをしないと3学年で15人に満たなくなる。現部員25人中、経験者は7人。以前はもっと少なかった。津山工で5度の花園出場がある松本剛徳監督(45)が赴任した11年は、3年生は6月に“引退”する習慣になっていた。県内の普通科はどこも同じだった。強化や部員不足の原因になっていた。

 「3年生が秋まで残れるように」と、学校を説得して12年から部活延長を実現。グラウンド内では「タックルの低さ、接点の激しさ」を磨き、指導6年目でつかんだ花園切符だった。初戦は28日に日本航空石川と対戦する。

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2016年12月15日のニュース