IOCバッハ会長 検体隠蔽のロシア非難「五輪から永久追放すべき」

[ 2016年12月11日 05:30 ]

 世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが14年ソチ五輪と12年ロンドン五輪に向けたロシアの国ぐるみの不正を認定した問題で、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長はロンドンで9日、「このように高度な不正システムに関わった選手や関係者はどんな形でも五輪から永久追放されるべきだ」と強く非難する声明を発表した。18年平昌五輪へのロシア選手の参加や、同年のサッカーのW杯ロシア大会開催に影響する可能性も出てきた。IOCは、ソチ五輪に出場したロシア選手から採取した254の全ての尿検体を再検査し、ロンドン五輪に参加した全てのロシア選手についても検体を再検査すると発表した。

 マクラーレン氏が責任者を務める調査チームが9日に公表した最終報告書では11年から15年にかけて1000人を超えるロシア選手が組織的な隠蔽(いんぺい)に関与し、陽性反応を示した検体の隠蔽は30以上の競技に及ぶと断定していた。

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