宮原 仕上がり上々 6選手中4人のロシア勢止める!

[ 2016年12月9日 05:30 ]

フィギュアスケートGPファイナル ( フランス・マルセイユ )

公式練習を行った宮原
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが8日、フランス・マルセイユで開幕した。女子(9日ショートプログラム、10日フリー)の宮原知子(18=関大)は今大会2度目の公式練習に参加し、最終調整した。7日の最初の公式練習ではロシア勢4選手が欠席したのに対し、宮原は本番モードで氷の感触を確認するなど準備は万全だ。昨年の2位に続く2大会連続の表彰台で、ロシア勢のメダル独占阻止を狙う。

 今大会最初の公式練習は少々、拍子抜けだった。リンクに上がったのは宮原とオズモンド(カナダ)の2人だけ。ロシア勢4選手は参加しなかった。宮原は「6人だと思っていたので、2人でビックリした」。公式練習では自身の調子を確認するのと同時にライバルたちの仕上がりをうかがうものだが、その機会はなかった。

 GPシリーズ上位6選手のみが出場できるファイナルに今年はロシアから4人も出場する。昨年の覇者で世界選手権も勝ったメドベージェワを筆頭に、今季GPシリーズ2勝のポゴリラヤら強豪ぞろい。22季目を迎えるファイナルで過去に女子で表彰台を独占した国はないが、今のロシアはそれを成し遂げそうな勢いがある。

 そんなロシア選手たちは8日は練習に現れたものの、7日は貴重な本番リンクでの練習機会をキャンセルするほど余裕たっぷり。一方の宮原は公式練習初日からいつものように衣装を着て、髪飾りも着けて本番モードで滑った。リンクを広々と使って、じっくりとジャンプなどを確認。「氷は柔らかいと聞いていたけれど、滑った感じはよかった。気持ちよく滑れた」と仕上がりは上々だ。

 ライバルについては「いつもロシアの選手は安定している」と警戒した。今季のGPシリーズ2戦は3位と2位。ここまではジャンプのミスが多いが、宮原自身も「ミス・パーフェクト」と呼ばれる安定感が武器。本来のパフォーマンスを発揮できれば、ロシアの表彰台独占阻止は十分に可能だ。日本女子の新エースは2大会連続の表彰台へ向けて「思い切って自分ができる一番の演技をSPから頑張りたい」と力強く誓った。

 ▼GPファイナル表彰台独占 男子では98―99年シーズンにロシアが達成。1位アレクセイ・ヤグディン、2位アレクセイ・ウルマノフ、3位エフゲニー・プルシェンコで上位を独占した

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2016年12月9日のニュース