西本“復活V”へ初決勝「桃田が戻っても譲らない」

[ 2016年12月4日 05:30 ]

バドミントン 全日本総合選手権第5日 ( 2016年12月3日    代々木第2体育館 )

男子シングルス準決勝でポイントを奪い、ガッツポーズする西本拳太
Photo By 共同

 男子シングルス準決勝で、4月に違法カジノ問題で日本代表から除外された西本拳太(22)が上田拓馬(27)を2―0で下して初の決勝進出を決めた。女子ダブルスのリオ五輪金メダリスト高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組、女子シングルスの山口茜(19)も順当に決勝に進んだ。

 「復活」を告げる優勝にあと1勝に迫った。「優勝して初めて復活と言える」と言ってきた西本は13年準優勝の実績を持つ27歳の上田を圧倒。「年下ですけど、力は五分、負けない気持ちで挑んだ。持ち味の粘り強さを出せた」と胸を張った。

 4月に桃田賢斗と田児賢一の違法賭博問題が発覚した際、田児と一緒に違法カジノ店に出入りしたことを自己申告。日本協会から代表指定解除の処分、中大からは1カ月の活動停止処分を受けた。謹慎中はイチローや錦織圭らアスリートの本を読みあさった。苦い経験を糧に、より競技に身を入れるようになった22歳は初の決勝の舞台にたどりついた。

 無期限活動停止中の元日本代表エース桃田とは同学年。小学生の頃から競い合ってきたが、「一度も勝ったことがない」ほど力の差があった。今はライバルとの距離を測ることはできないが「優勝して代表で一番になる。桃田が戻ってきても、1位の座を譲るつもりはない」と言った。4日の決勝の相手は全日本社会人3連覇の坂井一将(日本ユニシス)。「自分の力を出せば勝てる自信はある」と強気だ。

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2016年12月4日のニュース