鶴竜 「何か一つ足りない」稀勢にエール「それが分かれば上がれる」

[ 2016年11月29日 05:30 ]

九州場所優勝の鶴竜
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 大相撲九州場所で7場所ぶり3度目の優勝を飾った横綱・鶴竜(31=井筒部屋)も、九州場所で唯一自分を倒した稀勢の里に「(綱獲りに)あと少し、何か一つ足りないのかなと思う。それが分かれば次の番付に上がれる」と注文を付けた。

 千秋楽から一夜明け、福岡市内の宿舎で会見。自身の優勝については「充実した15日間だった」と改めて喜びに浸ったがなかなか優勝できない長年のライバル、稀勢の里に関する質問にも答えた。2年前の九州場所では11日目に初日からの連勝を止められ、結果として優勝も逃した。一方で稀勢の里が綱獲りに挑んだ今年の夏場所、秋場所ではともに鶴竜が土をつけて“壁”にもなった。「何かお互いに“邪魔”している感じ」とジョークをまじえつつ「いい刺激」とその実力は認めている。

 稀勢の里より2場所早く初土俵を踏み、年齢も1歳上。年間最多勝を挙げながら優勝ゼロに終わった大関とは対照的に、もろさとは無縁の相撲が実を結んだ第71代横綱。来年へ向け「応援してくれるみんなが、笑えるように」と誓った。

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2016年11月29日のニュース