稀勢の綱とりに否定的 横審、来場所初Vでも

[ 2016年11月28日 19:48 ]

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は28日、東京・両国国技館で定例会合を開き、大相撲九州場所で3横綱全員を倒して12勝の大関稀勢の里について、守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は初場所(来年1月8日初日・両国国技館)で初優勝しても横綱昇進には否定的な見解を示した。他の複数の委員も同様の意見だった。

 守屋委員長は稀勢の里が平幕に3敗し、優勝した横綱鶴竜と2差がついた点を指摘。「優勝争いに全く絡まず(リードせず)の準優勝だ。来場所で優勝しても、もろ手を挙げて賛成とはならない」と述べた。他の委員からは13日目の栃ノ心戦の黒星を「印象が悪い」とする声も上がった。

 守屋委員長は7場所ぶり3度目の優勝を遂げた鶴竜を「大変に安定感があった。来年も活躍できる」と評価。全休明けで11勝に終わった横綱白鵬については「力が落ちているのでは」との声が複数出たという。

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