羽生 4回転ループ国内初披露 世界最高更新へ!

[ 2016年11月25日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦 NHK杯 ( 札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯公式練習>SPのスタート順抽選を終え笑顔を見せる(左から)田中刑事、日野龍樹、羽生結弦
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯は25日から3日間、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催される。男子史上初の4連覇を目指すGPファイナル(12月・マルセイユ=フランス)進出を狙う羽生結弦(21=ANA)は24日、公式練習で4回転ジャンプを次々と成功。10月に世界で初めて成功させた4回転ループの国内初披露にも自信を示した。

 SPとフリーともに世界最高得点をマークする衝撃的な演技だった昨季に比べ、左足甲の負傷の影響で仕上がりが不安視される今季のNHK杯。だが、そんな周囲の心配をよそに羽生は前日会見で「(昨年の再現が)できる状態です」ときっぱり言い切った。

 今季の4回転ジャンプはフリーでは昨季から1つ増やして4つ、SP2つと合わせて計6つ跳ぶが、初戦の10月のオータム・クラシックも、2位に終わった4週前のスケートカナダもミスが相次いだ。「カナダで悔しい思いをして、ジャンプにも集中して練習してきました」。公式練習では今季から取り入れている高難度の4回転ループを計3度成功させた。「カナダでは本番で跳べるレベルじゃなかった。本番でどう跳ぶかを練習してきた」。10月に世界で初めて成功させた大技の国内初成功に自信たっぷりだ。

 フリーの曲をかけての練習では3つ目に4回転サルコー―3回転トーループを予定していた連続ジャンプが、一緒に練習していた他の選手が視界に入って、2回転サルコーになってしまった以外は4回転ジャンプを成功させた。さらに最後の3回転ルッツを急きょ遊び心で4回転サルコーに替えて下りるほど体力的にも余裕十分だった。

 今大会には羽生の4回転ジャンプより高難度のルッツ、フリップを武器にする17歳のネーサン・チェン(米国)が出場する。「刺激をたくさんもらってます。(自分も)まだできるという自信や勢いをもらえる」。3位以内なら自力でファイナル進出が決まる。「やれることはやってきたつもり。今の自分の最高の演技を目指したい」。狙うのは今季初のノーミスの演技、そして昨季に続く表彰台の頂点だ。

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