宇良 勝ち越し決めた「急きょ作戦を変更」幻惑立ち合いバッチリ

[ 2016年11月24日 16:08 ]

大相撲九州場所12日目 ( 2016年11月24日    福岡国際センター )

 “宇良拳”さく裂!?十両の宇良が大翔鵬を足取りで下し、勝ち越した。

 立ち合いで右手をパーにして相手の目の前に出す幻惑殺法。白鵬もときおり見せる立ち合いのテクニックだ。これで左のかち上げを狙った大翔鵬は驚いて目標を失い、豪快
に空振りして前のめりになった。難なく潜った宇良はすかさず右足を取って倒した。

 短い時間の中で、流れるような連続技。立ち合いについては「そういう雰囲気を感じて、急きょ作戦を変更しました」と、鋭い感性が勝利につながった。
 
 4年ぶりの再十両、竜電も勝ち越した。4年前の新十両場所では無念の途中休場。関取として初の勝ち越しに「これで終わりじゃない」と、残る3番にも意気込んだ。

 十両は青狼が2敗を守り単独首位。大砂嵐は佐藤に敗れて3敗に後退。今場所西3枚目の佐藤は9勝目となり、来場所の新入幕へ1歩前進した。

 幕下では近大出身で今年春場所デビューの石橋が5場所連続の勝ち越しを決めた。連敗で足踏みしていただけに「ほっとしました」と安どしていた。

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2016年11月24日のニュース