早大 2点差辛勝V残った チーム立て直し自信復活5T

[ 2016年11月24日 05:30 ]

関東大学ラグビー ( 2016年11月23日    秩父宮 )

<早大・慶大>“熱チュ~しすぎた!?”プレー中、慶大・丹治(左)と早大・本田が激突(撮影・吉田 剛) 
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 対抗戦伝統の一戦は、早大が25―23で慶大を下し、5勝1敗として帝京大との両校優勝の可能性を残した。6日の帝京大戦は3―75で完敗した早大だが、2週間でチームを立て直し。キックパスで2トライをアシストしたSO岸岡智樹ら1年生バックス4人と、上級生中心のFW陣の一体となったアタックで、計5トライを奪って戦前の予想を覆した。定期戦としての対戦成績は、早大の66勝20敗7分けとなった。

 先発バックスに4人、リザーブFWに2人の1年生を含む若い早大が、帝京大戦完敗のショックから見事に立ち直った。先制トライは前半4分。ラインアウトを起点に前進すると、大外のWTB本田(4年)が余った状況を見て、SO岸岡がドンピシャのキックパスでトライをアシスト。10―10の同38分にもゴロキックでWTB梅津(1年)のトライを演出した司令塔は「トライは全て意図した形で取れた。自信になります」と胸を張った。

 5度のコンバージョンを全て外し、結果的に接戦となった点は「5本も外したことはない。1本入ったら(展開は)違った」と猛省した岸岡だが、SH斎藤との1年生ハーフ団は伸び盛り。12月4日の明大戦(秩父宮)に向け、就任1年目の山下大悟監督も「帝京大戦を経験して落ち着いていた。早明戦ではもっと良くなると思う」と期待した。

 ≪慶大 3度のリード守れず≫3度のリードを守れず、わずか2点差で敗戦。金沢篤ヘッドコーチは「ディフェンスでもっと重圧をかけたかった。4年生を一度も勝たせられなかったのが悔しい」と対抗戦では引き分けを挟んで5連敗にうなだれた。2点を追う終盤にはSO古田(2年)が右中間のPGを外し、ロスタイムにもペナルティーでタッチインゴールを割るミスキック。2度のチャンスを失ったが指揮官は「それだけで負けたわけではない」とかばった。

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