石浦 新入幕で破竹の10連勝「奇跡です」

[ 2016年11月24日 05:30 ]

大相撲九州場所11日目 ( 2016年11月23日    福岡国際センター )

<九州場所11日目>妙義龍(右)を寄り倒しで破る石浦
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 新入幕の石浦が妙義龍を寄り倒し1敗でトップに並んだ。立ち合いで左上手を取ると相手の横に食らいつき、前へ。元三役の実力者があっけなく土俵を割った。1場所10勝は、幕内どころか関取で自身初。新十両から新入幕まで10場所を要したとは思えない勝ちっぷりに、「奇跡です」と本人が一番驚いている。

 1914年夏場所の両国以来となる102年ぶりの新入幕力士Vが現実味を帯びてきた。破竹の10連勝だが「今日も信じられない」と無欲の勝利を強調。番付は東前頭15枚目。当面、横綱、大関との取組はない。上位陣の星のつぶし合いを横目に賜杯まで突っ走る可能性もある。同部屋の白鵬から最強の援護射撃も期待できる。

 鳥取県出身で53年ぶりの幕内力士。場所前は鳥取でパレードもあり、地元にある母方の親類の墓参りもした。その際、近くにあった江戸時代の名大関、初代両国の墓にも参った。102年前に優勝した両国とは別の関取だが、その名に刻まれるパワーをもらい受けたようだ。1メートル73、114キロと幕内最軽量の小兵ながらベンチプレスは200キロ。賜杯は軽く持ち上げられる。

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