日本の“黄金コンビ”遼&松山 W杯制覇へ敵はハエと風

[ 2016年11月22日 06:30 ]

ハエを手で払う石川
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 男子ゴルフの国別対抗戦W杯は24日から4日間、オーストラリア・メルボルンのキングストン・ヒースGCで開催される。日本代表の松山英樹(24=LEXUS)と石川遼(25=CASIO)は試合会場で18ホールの練習ラウンドを行ったが、秒速10メートルを超える強風とオーストラリアならではともいえるハエの大群に見舞われた。

 世界一を目指す戦いは風とハエの克服が鍵になりそうだ。この日は10メートル以上の強風が吹き荒れたが、会場のキングストン・ヒースGCは高い木がほとんどなく、ショットもパットも風の影響をまともに受ける。石川は「風が吹くとこのコースは難しい」と話した。大会中も7~8メートルの強風が吹く予報が出ているだけに風対策は重要だ。

 そしてオーストラリアならではの難敵がハエ。松山も石川もハエが寄ってきたため仕切り直しを余儀なくされる場面があった。同じメルボルン市内のロイヤル・メルボルンGCで開催された13年のW杯に出場した石川は「3年前もハエが多かった。僕は慣れました」と言いながらも「(アドレス時に)サングラスなどに止まったら気にならないわけではない」と証言。「嫌だなと思ったらアドレスを解くのが基本だと思う」と対策を口にした。

 8月1日時点の世界ランキングで日本人最上位の18位となり、出場資格を得た松山が石川をパートナーに指名して実現した黄金ペア。開幕1週間前の17日にオーストラリア入り。フォアボール対策として各自が自分のボールでラウンドしながら、並行して1つのボールを2人で交互に打つフォアサムの練習もしている。

 初日と3日目はフォアサムで争う。ここでどうスコアを伸ばすかが重要になるが、石川は「交互に打つので(本来の)1人でやるより難しいけど半分を英樹がやってくれるのでスコアが良くなる感覚。松山英樹はこれ以上ない素晴らしい選手で今、世界で一番強い選手だと思う」と相棒に信頼感を示した。同じホテルに宿泊する2人は、食事も毎日一緒にしており結束も強くなっている。

 丸山茂樹、伊沢利光組が制した02年以来3度目の日本ペア優勝をにらみ石川は「残り2日間全力で調整したい」と力を込めた。

 ▽W杯試合方式 初日と3日目はフォアサム(同じチームの2人が1つのボールを交互に打ったスコアを記録する)、2日目と最終日はフォアボール(2人がそれぞれ自分のボールを打ち、ホールごとに良い方のスコアを採用する)を実施。72ホールの合計スコアで順位を決定する。

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