錦織、史上最長の激闘も…世界1位マリーに無念の逆転負け

[ 2016年11月17日 02:26 ]

A・マリーと対戦した錦織。ポイントを失い首をかしげる(AP)

 男子テニスのATPツアー・ファイナル第4日は16日、ロンドンのO2アリーナで行われ、シングルスの1次リーグA組で世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)は同1位のアンディ・マリー(29=英国)と対戦。ツアー・ファイナル史上、3セットマッチでは最長の3時間20分の激闘の末、7―6、4―6、4―6で逆転負けし、1勝1敗となった。マリーは2勝。

 第1セットは互いにサービスゲームをキープする展開。錦織は第3、第5、そして第11ゲームと計3度ブレークポイントを握りながらチャンスを生かせず、タイブレークでは6―3とリードしながら追いつかれてしまう。逆にセットポイントを握られるピンチもあったが、最後は11―9で制した。

 第2セットはいきなりマリーにブレークを許す苦しい立ち上がり。3―4で迎えた第8ゲームでブレークバックに成功したものの、直後にブレークを許し、4―6で押し切られてしまう。第3セットも第3ゲームでブレークを許すと、第5ゲームもブレークされ、第8ゲームでブレークバックしたものの、第10ゲームで力尽きた。

 「自分のプレーを心掛けて彼(マリー)のリズムを崩せるように」と話していた通り、随所に持ち味を発揮し、世界1位を苦しめたものの、惜しくも逆転負け。2014年のツアーファイナル、そして今年の全米オープン準々決勝に続くマリー戦の勝利はならず、対戦成績は2勝8敗となった。3時間20分は、記録の残っている1991年以降では3セットマッチとしては2010年準決勝でナダルがマレーを下した3時間12分を上回り最長の試合となった。

 18日に予定される次戦は2年ぶりの準決勝進出を目指し、世界7位のマリン・チリッチ(28=クロアチア)と対戦する。

 大会は年間成績上位8選手が出場、1次リーグは4人ずつ2組に分かれて総当たりで争われ、各組上位2人がベスト4に進出する。

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2016年11月16日のニュース