錦織 世界1位のマリーも食う!今季4度目激突に「出し尽くす」

[ 2016年11月16日 05:30 ]

男子テニスATPツアー・ファイナル ( ロンドン O2アリーナ )

テニスATPファイナル アンディ・マリー戦に向け調整する錦織圭

 1次リーグA組の初戦に勝利した世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)が、次戦(16日日本時間午後11時以降)で世界1位のアンディ・マリー(29=英国)と対戦することになった。勝ち進めば自己最高の世界ランク3位まで浮上する可能性のある今大会。15日は会場内で練習を行い、地元の期待を背負う世界No・1との大一番に備えた。

 快勝の余韻に浸っている暇はなかった。錦織はチャン・コーチらとともに練習コートに現れ、じっくりと汗を流した。チャン・コーチの出すスライスに合わせてストロークやボレーの確認を行うなど、A・マリー対策にも時間をかけた。

 2連勝すれば、その後のバブリンカ―チリッチ戦の結果次第では1次リーグ最終戦を待たずに突破が決まる可能性がある。とはいえ、相手は7日付の世界ランキングで初めて1位に上りつめ、勢いに乗っている。しかもホームの大声援が後押しする。錦織は「このグループで一番厳しい戦いになる。いいプレーをして100%出し尽くさないといけない」と気合を入れ直した。

 A・マリーとはデ杯、リオ五輪、全米オープンと大舞台での対戦が続き、今季これが4度目のマッチアップとなる。通算2勝7敗と大きく負け越しているが、直近の対戦となった全米オープン準々決勝では優勝候補筆頭とみられていた相手にフルセットの末、番狂わせを起こした。「リオ五輪では惨敗したけど、デ杯と全米ではいい試合ができた。勝つチャンスはある」と対戦を重ねたことで得た自信が武器になりそうだ。

 今大会で3勝以上挙げれば、バブリンカとラオニッチ(カナダ)を抜いて世界3位まで見えてくる。開幕前の時点でバブリンカには410点、ラオニッチには345点差をつけられている。1次リーグは1勝につき200点、準決勝は400点だ。「4位か3位で(今季を)終わりたい。でも何点取ればいいのかは把握してない。考えすぎずに、なるべく多くの試合に勝てるようにしたい」。先を見据えるばかりでは勝利はおぼつかない。一戦必勝の構えで、最強の敵に立ち向かう。

 ▽大会方式 3セットマッチ、タイブレーク方式で行われる。1次リーグはA、B組に4人ずつ分かれ、各組で総当たり戦。各組の上位2人が準決勝に進出する。リーグ順位は(1)勝ち数、(2)試合数(2勝1敗と2勝0敗なら前者が優先)、(3)当該選手の直接対決の成績となる。3人が三すくみとなった場合は(1)セット獲得率、(2)ゲーム獲得率、それでも決まらなければ(3)世界ランキングで優先順位をつける。

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2016年11月16日のニュース