白鵬114日ぶり白星 通算1000勝へ“残り2”

[ 2016年11月14日 08:41 ]

大相撲九州場所初日 ( 2016年11月13日    福岡国際センター )

突き落としで白鵬(奥)が隠岐の海を下す

 右足親指と左膝などを痛めて先場所全休した白鵬が、名古屋場所13日目の豪栄道戦以来114日ぶりに白星を挙げた。実力者の隠岐の海に対し2度立ち合いが合わなかったが「(相手が)滑った瞬間、すかさずいなした」と冷静に左から突き落とし=写真。支度部屋に引き揚げてくるなり自ら2本指を立てて「分かってるでしょ?」と史上3人目の通算1000勝の大記録まで“残り2勝”となったことをアピールした。

 横綱の中で3番目の位置づけとなった今場所。東支度部屋の陣取りも定位置だった一番奥のスペースを日馬富士に譲り、2メートルほど手前に明け荷を置いた。07年名古屋場所の横綱昇進後初の光景だが「気持ちいいね。いいにおいがする」と久々に味わう空気感を楽しむ心の余裕もあった。3場所ぶり38度目Vへ好スタートを切り「勝った気持ち良さ、相撲を取る喜びを感じた気はします」と感慨ひとしお。完全復活の気配は漂っている。

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2016年11月14日のニュース