【砂村光信の視点】守備ライン整備も…圧倒されたスクラム 改善必要

[ 2016年11月13日 08:30 ]

ラグビー リポビタンDツアー2016 ( 2016年11月12日    ジョージア・トリビシ )

ラグビー欧州遠征第1戦 日本―ジョージア 前半、突破をはかる田村

 日本は昨年のW杯で途中投入のインパクトプレーヤーだったヘスケスを先発させ、福岡に代えるWTBの起用法が当たった。

 パワープレーのジョージアに対しては、WTBも近場でのディフェンスが求められたが、前半は力勝負に強いタイプのヘスケスがはまり、ボールを動かし始めた後半途中からは福岡のランニングスキルが生きた。ワイドに展開してきたアルゼンチンと違い、近場ばかりを攻めるジョージアにはディフェンスの的が絞りやすく、初戦より守備ラインも整備されていた。

 後半には、CTB立川がコントロールされたキックをスペースへ蹴ってWTBレメキのトライを引き出し、キックをうまく使うジョセフHCの方針を体現した。フランカー布巻はバックス出身とあり、SOの外側までカバーするディフェンスが非常に良かった。ただ、スクラムは昨年の対戦よりジョージアに圧倒されており、ウェールズ戦へ1週間での改善が必要だ。(元U―23日本代表監督)

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2016年11月13日のニュース