上原141最悪珍事 まさかの68打罰もファンのため完走

[ 2016年11月13日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 伊藤園レディース第2日 ( 2016年11月12日    千葉県長南町 グレートアイランド倶楽部=6639ヤード、パー72 )

伊藤園女子ゴルフ第2日、9番でティーショットを放つ上原彩子。第1ラウンドの「68罰打」がたたり、通算65オーバーで予選落ち

 珍事だらけの一日だった。上原彩子(32=モスバーガー)がツアーワースト記録を更新する通算65オーバー、209の93位で予選落ちした。前日終了した第1ラウンドで、追加ローカル・ルールの処置を間違えていたことがこの日判明し、68打の罰が科された。プロデビューの畑岡奈紗(17=フリー)は通算3アンダーの20位で予選通過したが、同伴競技者を含めトラブル続き。武尾咲希(22=GOLF5)が通算10アンダーで単独首位に立った。

 雨の影響で球に泥が付く可能性があるため、今大会は追加ローカルルールが設けられ、フェアウエーと同じか、それより短く芝を刈っている区域では球を罰なしに拾い上げて拭き、リプレース(元の位置に戻すこと)できる。ところが上原は球を1クラブレングス以内にプレースするものと勘違いして第1ラウンドをプレー。この日第2ラウンドのスタート前に誤りに気付いて申告した。

 間違った処置は19回あった。そのため「誤所からのプレー」で1回の処置に対し各2打、合計38打の罰が科された。

 前日に1オーバー、73でスコアカードを提出済み。本来なら過少申告で失格だが、今年からゴルフ規則が改定され、提出前に罰を受けていたことを知らずに罰打を含めなかった場合は失格ではなく違反のあったホールに各2打の追加の罰を受けることになった。したがって違反のあった15ホールに各2打、合計30打の罰も加わり、なんと68打の罰が第1ラウンドのスコアに上乗せされた。ゴルフ初心者並みの141で、もちろんツアーワースト記録となった。

 上原は「完全に私の確認ミス。昨日は雨がひどくて私も(同組の)他の選手のプレーを見ていなかったし、彼女たちも(上原の処置を)気にして見ていなかったと思う」と力なく話した。

 「応援に来てくれたファンのためにも」と棄権せず臨んだ第2ラウンドは68と伸ばしたものの、第1ラウンド18ホールの141、第2ラウンドを含めた36ホールの209はいずれもツアー最多ストローク記録(88年ツアー制度施行後)となる。

 上原にとってはこれが今季最終戦。罰がなければ決勝ラウンドに進んでいた。悔しさは募るが「自分のミスなので受け入れて今後こういうことがないように気をつけたい」と反省の弁を口にした。


 ▼上原の今季成績 今大会が4戦目の出場でダイキン・オーキッド・レディースとmeijiカップは予選落ち、NEC軽井沢72では5位に入った。獲得賞金は288万円でランキング99位

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2016年11月13日のニュース