真央 6年ぶりのパリだけど…3回転半も外出も「封印」

[ 2016年11月11日 05:30 ]

フィギュアスケート GPシリーズ第4戦 フランス杯 ( フランス・パリ )

 フィギュアスケート女子の浅田真央(26=中京大)が、外出も大技も封印する。11日開幕のGPシリーズ第4戦・フランス杯に向け9日に現地入りした日本選手に、日本連盟が不必要な外出の自粛などを求めていたことが分かった。開催地のパリでは15年11月13日に同時多発テロが発生したこともあり、出発前に注意喚起の文書を送付、到着後も改めて連盟関係者から説明した。

 過去にも尖閣問題を巡って日中関係が緊張していた12年11月の中国杯などで、同様の措置を取ったことがある。日本連盟の小林芳子強化部長(60)は、「1年前にパリでテロが起きているわけですから」と説明。6年ぶりのフランス杯出場となる浅田は「久しぶりですよね」と笑みを浮かべたが、パリの街並みは堪能できそうもない。

 左膝痛の影響もあり、今季は2戦続けてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避。今大会も「やりません。間に合っていないので、無理して入れる必要はないかな」と話した。スケートアメリカ6位で12月のGPファイナル進出は厳しい状況。「いろいろ失敗もあったので、それをクリアにできれば。次につながればいい」。現状のベストを尽くし、浮上のきっかけをつかむ。

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2016年11月11日のニュース