綱獲りの豪栄道、日馬と熱こもる稽古に「いい緊張感の中でやれた」

　綱獲りの大関豪栄道は９日、福岡県大野城市の境川部屋で出稽古に訪れた横綱日馬富士と熱のこもった三番稽古（同じ相手と続けて取る）を行った。先場所前にも手合わせしており「やっぱり横綱との稽古は、他の力士とは緊張感が違う。いい緊張感の中でやれた」と気持ちよさそうに額の汗を拭った。

　「勝敗はそんなに気にしていない」と言うが、右を差してから一気に寄り立てる攻めが光り、１０勝４敗と圧倒した。１０日からは稽古量を落としていく予定で「いい準備ができた。あとは（１３日からの）本場所で思い切ってやるだけ」と自信をのぞかせた。

　日馬富士は「体が大きくなっているし、締まってきた。強かった」と大関の成長を認めた。初の年間最多勝を射程圏内に捉えるが「結果は後から付いてくること。一生懸命、一日一番に集中してやる」と話した。