松山 大先輩・中嶋が太鼓判 マキロイ以上「超一流の仲間入り」

[ 2016年11月9日 05:30 ]

三井住友VISA太平洋マスターズ開幕 ( 2016年11月10日 )

中嶋(右)と約1年ぶりの練習ラウンドとなった松山

 男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズは10日から4日間、静岡県御殿場市の太平洋C御殿場C(7246ヤード、パー72)で開幕する。2週前のHSBCチャンピオンズでアジア勢で初めて世界選手権シリーズを制した松山英樹(24=LEXUS)は8日、練習ラウンドを行い、一緒に回った中嶋常幸(62=フリー)から成長ぶりを絶賛された。当時アマチュアだった11年以来、5年ぶりの優勝を狙う。

 東北福祉大2年だった11年にツアー史上3人目のアマチュア優勝を飾った思い出の大会。世界選手権シリーズ覇者として同じ舞台に戻ってきた松山は「初優勝した試合なので印象に残っている。良い流れで来ていると思うので、今の自分を出せるように頑張りたい」と意気をみせた。

 この日は中嶋常幸、東北福祉大の後輩にあたるアマチュアの比嘉一貴と一緒にインの9ホールをラウンドし、和やかなムードでコースの感触を確かめた。中嶋とは約1年ぶりの練習ラウンド。大先輩から「世界選手権シリーズに勝って超一流の仲間入りをしたね。堂々としているよ」と太鼓判を押された。

 さらに、中嶋は「体が強くなった。トレーニングを積むと体が硬くなる人が多いが、柔らかくて強い」と分析。技術面では「バックスイングの深さと切り返しが素晴らしい。柔らかさがあるとインパクトゾーンで低く長く出すことができる」とショットの向上にうなった。「距離が出て球が高い。世界でもあれだけの深さと柔らかさを出せるのは英樹だけかな。(海外メジャー4勝の)マキロイがついていけるくらい」と絶賛した。

 87年に世界ランキング4位になった中嶋は、松山が世界ランクを6位まで上げた(現在7位)ことにも触れて、「当時とは算出方法が違うからね。いずれ1位になれよと思っている」と期待を込めた。松山は絶賛の嵐に「うれしいですね」と笑顔で感謝。ただ浮かれる様子はなく、「世界ランクで6位や7位と言われてもあまり何も思わない。試合で(ランキングが上の選手が)勝てるかと言えばそうでもないので」と気を引き締めた。

 予選ラウンドは前週の優勝で賞金ランク1位に立った谷原秀人、比嘉一貴と同組で回る。「賞金王をタニさん(谷原)と(池田)勇太さんで争っているので、その邪魔をできたらいいなと思います」といたずらっぽく笑った松山。その視線の先には優勝カップしか見ていない。

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