谷原、連覇で3勝目 カープ黒田効果 来た!賞金もトップ

[ 2016年11月7日 05:30 ]

男子ゴルフツアー平和PGM選手権最終日 ( 2016年11月6日    千葉県印西市 総武カントリークラブ総武コース=7214ヤード、パー70 )

<平和PGM選手権 最終日>プレーオフ2ホール目、谷原(左)は勝利を決める6メートルのバーディーパットを沈めガッツポーズ。右端は池田

 首位スタートの谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は、通算12アンダーの268で並んだ池田勇太(30=日清食品)とのプレーオフを制して今季3勝目、ツアー通算14勝目を大会連覇で飾った。優勝賞金4000万円を獲得し、賞金王争いでも池田を抜きトップ。前日首位で初優勝を狙った稲森佑貴(22=グリーンゴルフ練習場)は73と崩れ、3打差3位に終わった。

 賞金ランク1位と2位の激闘は、プレーオフまでもつれた。その2ホール目。谷原が6メートルのバーディーパットをねじ込んで勝負を決めた。「ここまで調子が悪い自分で優勝できたのは初めて。諦めの悪い男で良かった」と笑みをこぼした。

 谷原自身の表現を借りるなら「諦めの悪さ」が今季3勝目を呼んだ。池田に4打差をつけてスタートしながらショットが安定せず、10番では右の林に入れてダブルボギー。13番では1・5メートルを外し10アンダーまで後退。12番でイーグルを奪った池田に逆に2打差をつけられた。ここで「さすがにもう終わりか」との思いが頭をかすめたが、キャディーに「あと3つバーディーを取る」と宣言。終盤に底力を示し、16番で1・5メートル、17番で2メートルを沈めてプレーオフに持ち込み、競り勝った。

 広島県出身で生粋のカープファンだ。大会中、引退した黒田の特集番組を見て胸を打たれたという。「感動した。もっと観客を喜ばせるようなプレーをしないといけない」と奮い立ち、37歳で初の年間3勝と大会連覇を果たした。「この年になってできるとは。うれしい」と表情を崩した。

 16日には38歳の誕生日が待っている。2位につけていた賞金王争いでも優勝賞金4000万円を加え約1億5600万円として、トップに立った。2位池田との差は約1300万円。初の賞金王への道が開けてきた。さらに現在、世界ランキング71位だが、同50位以内に与えられるマスターズの出場権も狙っている。今季も残り4試合。賞金王、そしてマスターズ出場に向けラストスパートをかける。

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