ラプターズのデローザン 30年ぶり開幕から5戦連続で30得点以上

[ 2016年11月5日 17:04 ]

34得点を挙げたラプターズのデローザン(10)=AP

 NBAは4日に各地で9試合を行い、リオデジャネイロ五輪に米国代表として出場したラプターズのシューティングガード、デマー・デローザン(27)が地元トロント(カナダ)で行われたヒート戦で34得点をマーク。今季の得点は初戦から40→32→33→40→34となり、開幕から5戦連続で30得点以上を記録したのは1986年のマイケル・ジョーダン(ブルズ)以来、30年ぶりの出来事となった。

 試合は96―87(前半52―46)でラプターズが勝って4勝1敗。ヒートは2勝3敗となった。

 前日サンダーを下したウォリアーズは敵地ロサンゼルスで格下と思われたレイカーズに97―117(前半49―56)で苦杯。優勝候補の筆頭に挙げられながら6戦を消化して早くも2敗目を喫した。

 サンダー戦で39得点をマークしたケビン・デュラント(28)は27得点を稼いだものの、ステファン・カリー(28歳)は13得点、クレイ・トンプソン(26歳)は10得点と不振。カリーは3点シュートを10本すべて失敗し、2015年3月14日から続いていたレギュラーシーズンでの成功記録は157試合(プレーオフを含めると196試合)でストップした。トンプソンも10本放って成功は2本。昨季42・5%をマークした3点シュートの成功率は19・6%にまで低下している。

 ウォリアーズはオフにセンターのアンドリュー・ボーガット(31)をマーベリクスに放出。カリーとトンプソンにとっては3点シュートを打つための「壁」となっていただけに、その影響が今季の序盤戦では数字になって表れている。

 チームの平均得点は昨季の114・9(リーグ1位)から112・3(2位)に低下。平均失点は104・1(19位)から110・0に増えており、シュートの精度の低下とディフェンシブ・ユニットの層の薄さが予想外の苦戦を招いている。

 レイカーズは3勝3敗。ジュリアス・ランドル(21)が20得点と14リバウンド、ディアンジェロ・ラッセル(20)が17得点を稼ぐなど、先発の若手コンビが活躍して勝利を収めた。昨季までウォリアーズでアシスタントコーチを務めていたルーク・ウォルトン新監督(36歳)は、“上司”だったスティーブ・カー監督(51歳)を今季の初戦でなぎ倒した形。レイカーズ・ファンにとってはこたえられない一戦となった。

 ニックスは敵地シカゴでブルズを117―104(前半56―57)で退けて2勝3敗。クリスタプス・ポルジンギス(21)が27得点、カーメロ・アンソニー(32)は25得点を稼いだ。昨季まで8シーズン、ブルズに在籍したデリック・ローズ(28)は15得点と11アシストをマーク。アリーナではブルズ・ファンの拍手とブーイングがともにわき起こっており、反応はまちまちだった。

 ブルズは開幕3連勝から連敗。ヒートから移籍してきたドウェイン・ウェイド(34歳)は35得点を挙げたもののニックスのオフェンス力を上まわることはできなかった。

 サンズは敵地ニューオーリンズで延長の末にペリカンズに112―111(前半58―6、延長12―11)で競り勝って2勝4敗。2戦連続で延長を制して白星を並べた。

 対照的にペリカンズは2戦連続の延長敗戦。第4Qと延長終了間際に勝機はあったものの、ディフェンスの詰めが甘く勝てた試合を落として開幕6連敗となった。アンソニー・デービス(22歳)は22得点、11リバウンド、4ブロックショットを記録。しかしチームのフリースローで28本中13本を失敗しており、このミスが最後に響いた。

 <その他の結果>

ウィザーズ(1勝3敗)95―92ホークス(3勝2敗)、ホーネッツ(4勝1敗)99―95ネッツ(2勝4敗)、クリッパーズ(4勝1敗)99―88グリズリーズ(3勝3敗)、トレイルブレイザーズ(3勝3敗)105―95マーベリクス(5敗)、スパーズ(5勝1敗)100―86ジャズ(3勝3敗)

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