松本薫「ママでも野獣」結婚発表 1年間休養で子づくり宣言

[ 2016年11月3日 05:30 ]

<女子柔道 松本薫 結婚会見>結婚しても野獣を宣言した女子柔道の松本薫は、夫の似顔絵を披露しながら笑顔

 柔道女子57キロ級でロンドン五輪金メダル、リオ五輪銅メダルの松本薫(29=ベネシード)が2日、都内で結婚発表会見を行った。帝京大時代から8年間交際してきた1学年上の一般男性と1日に婚姻届を提出した。結婚式や新婚旅行は未定だという。今後1年間は休養期間とし、子づくりに励むと宣言。「子供ができたらママでも野獣。できなければ妻でも野獣で」と4年後の東京五輪に向けて“野獣婚”の決意を示した。

 お嫁さんになっても野獣は野獣。「妻でも野獣で、柔道人生は変わらずに東京を目指したい」。変わらないのは野獣の性分だけではない。偶然にもお相手の名字も松本で「これからも松本薫です。よろしくお願いします」と笑顔で頭を下げた。

 結婚相手は同席しなかったが、描いてきた似顔絵で相手を紹介した。ひときわ高い鼻について「少し鳥に似ているので。鳥人間」と説明。一方で2人でいる時の自分は「キツネ」だという。「キツネは化ける。柔道している時と普段の目は全然違うから」と野獣ではない可愛らしい一面も見せているようだ。

 8年間の交際を経てプロポーズを受けたのは、全日本選抜体重別選手権を終え、リオ五輪代表に決まった4月4日。「俺には薫しかおらんし、薫には俺しかおらんから、結婚してください」。その言葉に「はい」とうなずき、交際を始めた記念日の11月1日に婚姻届を出した。

 結婚指輪はまだないが、プロポーズの際には時計をもらったという。ブランドは「どこのなんだろ。なんか銀色の」と大事なはずのプレゼントにも頓着しないところが松本らしかったが、結婚観は真顔で語った。「結婚は覚悟。結婚=ハッピーでなく、結婚=最後まで寄り添って支え合っていくこと」。もし浮気したらの問いには「離婚です」と即答した。結婚前に「2人のルールとして即離婚」を決めたという。 松本家のおきてはまだある。試合が近づけば、夫婦の営みどころか指一本触れることさえ許されない。「試合前はどんなときも30センチは隙間を空ける」と言い、リオ五輪前の3カ月間も一切“接触”はなかったという。

 休養する今後1年間で子供ができれば「ママでも野獣」、できなければ「妻でも野獣」で東京五輪を目指す。「“自分のため”だけではスイッチが入らない」という。愛する夫のために。愛は闘争本能を呼び覚ます。


 ▽松本のリオ五輪 日本女子4人目となる連覇に挑み、準決勝でスミヤ(25=モンゴル)に開始24秒の背負い投げで一本負け。3位決定戦は連珍羚(台湾)から有効を奪って優勢勝ちし、銅メダル

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2016年11月3日のニュース