錦織 ストレートで飾った通算300勝!元世界12位寄せつけず

[ 2016年11月3日 05:30 ]

テニスマスターズ・パリ シングルス2回戦 ( フランス・パリ )

マスターズ・パリ大会 シングルス2回戦で、ポイントを奪いガッツポーズする錦織圭

 世界ランキング4位で第5シードの錦織圭(26=日清食品)が、キャリア通算300勝目を挙げた。初戦となるシングルス2回戦で、世界28位のビクトル・トロイツキ(30=セルビア)に6―2、7―5でストレート勝ちを収めた。左臀部(でんぶ)故障からの復帰戦となった前週のスイス室内では準優勝。マスターズ大会初制覇を狙う今大会も、順調に滑りだした。

 連戦の疲労を感じさせない完勝発進だった。スイス室内決勝から中2日。節目の通算300勝(138敗)を飾った錦織は「素晴らしい数字だと思う」と喜びつつ、「フェデラーやジョコやマリーに比べると、死ぬまでに1000勝できるかという不安は出てくる」と冗談めかして言った。

 300勝到達は153人目で、フェデラーの1080勝を筆頭にジョコビッチやA・マリーも勝利数は錦織の倍以上だ。上には上がいるとあって「この調子が続けばもっともっと試合をこなせる。なるべく増やしていきたい」とさらなる高みを見据えた。

 大会初戦だけに「ボールが凄くコントロールしにくくて、ストロークが難しかった」というが、序盤から1メートル93と長身のトロイツキを圧倒した。感覚が合わない分は積極的にサーブ&ボレーにも出た。第5、第7ゲームをブレークして先取し、2度のブレークを許した第2セットも5―5で迎えた第11ゲームでブレーク。勝負どころを締めた。「これから連戦が続けば体にダメージが出てくる。1戦ずつ様子を見ながらやっていきたい」。決勝までは連戦。ケガなく戦い続けることも勝利数を伸ばすためには大事になる。

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