錦織 5年ぶり決勝進出!マッチポイント2度しのぎ逆転勝ち

[ 2016年10月30日 05:30 ]

テニス スイス室内 シングルス準決勝 ( 2016年10月29日    スイス・バーゼル )

スイス室内で決勝進出を決めた錦織(AP)
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 シングルス準決勝で世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)は、同37位のジレ・ミュラー(33=ルクセンブルク)に4―6、7―6、6―3で勝利し、5年ぶりに決勝に進出した。前日(28日)の準々決勝では、過去4戦全敗だったフアンマルティン・デルポトロ(28=アルゼンチン)を撃破。年間勝利数を自己最多の55とし、この日の勝利で56に伸ばした。

 錦織が苦しみながら決勝に駒を進めた。1メートル93と長身のミュラーとは過去2戦2勝。「サーブがいいので、凄く前に攻めてくる。そこに気を付けつつ、浅いボールを打たないように意識したい」。先にブレークするなど序盤は言葉通りのプレーを披露。だが、第8ゲームで今大会初めてサービスゲームを落とし、このセットを4―6とされると、第2セットも2度マッチポイントを握られる大ピンチ。巧みなロブショットなどで窮地を脱すると、フルセットの末に押し切った。

 前日(28日)の準々決勝では天敵を撃破していた。錦織は過去4戦全敗だったデルポトロをストレートで粉砕。「勝ったことがなかったので、凄くうれしい。今大会一番のプレーができたと思う」。強打にスライスやドロップショット、ネットプレーと多彩な攻めを織り交ぜ14、15年の年間54勝を塗り替える自己最多の55勝目をマーク。最高の形で準決勝に臨み、56勝目を挙げた。

 11年のスイス室内では決勝でフェデラー(スイス)に敗れたものの、準決勝で世界1位のジョコビッチ(セルビア)から初勝利。大きな飛躍を遂げた思い出の地で、5年前には届かなかったタイトルを視界にとらえた。

 ▼錦織(激戦の末に勝利し)ずっと冷静だったし、自信を持って戦っていた。第2セットの相手のマッチポイントでは、ミュラーが前にいたので、ロブを打った。厳しい試合だった。

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