Bリーグ人気UPへもっとダンクを!魅せるプレーを!

[ 2016年10月28日 10:40 ]

ダンクシュートを決めtるキャバリアーズのレブロン・ジェームズ(AP)
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 NBAの新シーズンが25日に開幕した。昨季王者のキャバリアーズとニックスの試合をテレビで見て、ああ、やっぱりそうだよなあと感じるものがあった。

 それはエンターテイメントとしてのバスケットボールの魅力は何かということである。ざっくりまとめると、超人的な身体能力を持つ選手たちが、驚くほど速く走り、信じられないほどしなやかに動き、とてつもなく高く跳ぶことにあるのだと思う。その象徴的なプレーの1つがダンクシュートだろう。

 だとすると―。誕生したばかりのプロリーグと世界最高のリーグを比較するのは無謀なのを承知しつつも、記者がBリーグの試合を見たときに覚えた物足りなさはこの部分にあったのだと思う。

 ターンオーバーからフリーで速攻を仕掛ける。あれ、ダンクだっていけそうなのにレイアップなんだ。そんな物足りなさを覚えるシーンが何度かあった。試合が僅差の接戦だったり、自分がどちらかのチームの熱烈なブースターだったら。もしくは優勝がかかった重要な試合ならば、そんなことは気にせず楽しめるのかもしれない。

 しかし長いリーグ戦はシチュエーションで喜ばせられる試合ばかりではないだろう。単調な試合展開、勝ち負けが大きな意味を持たない状況に陥ることも考えられる。そんなときに求められるのは、プロだからこそなしうるエンターテイメント性あふれたプレーであるはずだ。

 もちろん選手はチームの勝利のために戦うわけで“魅せろ、魅せろ”と言い過ぎるのも無理がある。ならば、ダンクシュートがチームの成績にも直結するようにしてはどうだろうか。

 たとえばダンク5本につき1点のボーナスポイントを与える。おかしなローカルルールは、また国際連盟から注文をつけられる可能性があるなら、ダンクを決めた選手にはリーグからボーナスを支給する。これはダンクばかり狙って和を乱す選手が出てくるか。では勝率や得失点差などの順位決定ルールの中にダンクの数を含めるのはどうだろう。

 開幕景気はいずれ静まる。リピーターをつかまえ、一見さんを虜にするためにも、魅せるプレーを。もっともっとダンクが見たい。

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2016年10月28日のニュース