錦織 完勝!粘るベテラン・ロレンツィを振り切って2回戦突破

[ 2016年10月27日 05:30 ]

テニス スイス室内 シングルス2回戦 ( スイス・バーゼル )

2回戦で強烈なサーブを放つ錦織。ロレンツィを振り切り、2回戦を突破した(AP)
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 シングルス2回戦で、世界ランキング5位で第3シードの錦織圭(26=日清食品)は、同38位のパオロ・ロレンツィ(34=イタリア)に7―6、6―2でストレート勝ちを収めた。過去の対戦は錦織の1戦1勝で、13年イタリア国際以来3年ぶりの対戦だった。7月にツアー初優勝を飾るなど今季好調のベテランを退けて、順当に8強入りを決めた。

 錦織が粘るベテランを振り切った。球足が遅く、よく弾む今大会のコートは、ロレンツィのフットワークと粘り強さが生きるコンディション。簡単には決定打を奪えず、まるでクレーコートのような我慢強いラリー戦を要求された。

 序盤から何度もブレークチャンスはあったものの、ボレーを続けて失敗するなど、肝心なところで凡ミスが出て攻め落とせなかった。第1セットは6本のブレークポイントを全て逃し、タイブレークに。1時間以上を費やしてようやく第1セットを奪った。ロレンツィは7月にツアー初優勝を飾り、34歳7カ月でのツアー最年長初優勝記録を打ち立てた。9月にはランキングも自己最高の35位をマーク。34歳とは思えぬエネルギッシュな動きでしぶとくボールに食らいついてきた。今大会は第2シードのラオニッチ(カナダ)や第6シードのディミトロフ(ブルガリア)が1回戦で格下に足をすくわれた。錦織も故障明けの戦いではあるが、第2セットは第3ゲームでこの試合最初のブレークに成功。ロレンツィの追い上げを封じ込め、確実に白星を手にした。

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