元小結・羽黒岩 70歳腎不全で死去 大鵬止めた「世紀の誤審」

[ 2016年10月25日 05:30 ]

1969年3月、大相撲春場所で横綱大鵬(右)の連勝を45で止めた戸田
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 大相撲の元小結・羽黒岩の戸田智次郎(とだ・ともじろう)氏が23日午前8時10分、腎不全のため宮崎県日南市内の病院で死去した。70歳。葬儀・告別式は25日午前11時から宮崎県日南市大字星倉5930、メモリアル日南=(電)0987(25)1500=で。喪主は妻安代(やすよ)さん。

 宮崎県延岡市出身の戸田さんは、現役時は立浪部屋に所属し、61年夏場所に戸田のしこ名で初土俵。67年初場所で新入幕を果たし、69年春場所2日目には際どい勝負の末、45連勝中の大鵬を破った。だが写真やテレビ映像などでは、戸田の右かかとが一瞬早く土俵から出ており「世紀の誤審」として物議を醸した。71年初場所に羽黒岩に改名し、73年夏場所に新小結、78年初場所限りで引退。突き押し、右差し寄りを武器に幕内に55場所在位した。引退後は雷親方として審判委員などを務め、11年6月に相撲協会を定年退職した。

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