同大、弔い勝利 先輩の故平尾氏にささげる 喪章付け試合前黙とう

[ 2016年10月23日 18:29 ]

 ラグビーの元日本代表監督で20日に53歳で亡くなった平尾誠二氏の母校同志社大が23日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で行われた関西大学リーグの関学大戦に45―17で勝利した。半旗の下、試合前には黙とうがささげられ、同志社大フィフティーンは左襟に喪章をつけて臨んだ。山田有樹主将(4年)は「自分たちのためでもあるが、平尾さんのためにという思いでやった」と、偉大な先輩への敬意を口にした。

 平尾氏は1982~84年度の全国大学選手権3連覇に大きく貢献。関東勢が隆盛を誇る中で、同志社大を「関西の雄」とたたえられる強豪に押し上げた。OBの山神孝志監督(49)は「あらためて平尾誠二という男の偉大さを感じた。もっともっと、アドバイスが欲しかった」と早すぎる死を惜しんだ。

 同志社大は昨年、関西大学リーグで8年ぶりに優勝し、平尾氏も「一つの節ができたな」と低迷脱出を喜んでいたという。全国大学選手権の頂点からは84年度を最後に遠ざかる。今年のリーグ戦は4戦全勝と好調で、山田主将は「平尾さんに恩返ししたいという気持ちが高まった」と大学日本一を目標に掲げた。

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2016年10月23日のニュース