真央 ステップ低評価「原因分からない」も演技点で粘り逆転圏5位

[ 2016年10月23日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 スケートアメリカ第1日 ( 2016年10月21日    米イリノイ州シカゴ )

スケートアメリカ第1日、女子SPで演技する浅田真央
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 得点を確認した浅田は複雑な表情を浮かべた。「初戦より良かったと思ったんですけど、ステップがレベル3だったので…。ちょっと原因は分からない」。2週間前の今季初戦のフィンランディア杯の64・87点より低い64・47点。演技直後に見せた笑顔は消えていた。

 左膝痛による調整遅れで、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避する安全策を取った。だが、3回転フリップ―2回転ループが回転不足。さらに重点的に強化してきたはずのステップが最高評価のレベル4ではなくレベル3にとどまったのが誤算だった。プラス材料は演技点が前戦より1・16点高い33・48点で、首位のワグナーに次ぐ評価を得たこと。「自分のベストじゃないけれど、今できることはやったので、そのことは満足している」と自らに及第点を与えた。

 上位は混戦。ワグナーとも約5点の差がついたが、十分逆転圏内だ。「明日は情熱的に滑りたい」。心機一転してフリーで逆襲を狙う。

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