五輪会場見直し、IOCと連携 小池都知事、調整の意向示す

[ 2016年10月21日 20:07 ]

 東京都の小池百合子知事は21日の記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場見直しについて「都がこれでと言った後に調整がつかないと、また振り出しに戻ってしまう。IOC(国際オリンピック委員会)と連携が必要だ」と述べ、IOCや国際競技連盟と調整した上で最終的な結論を出す意向を示した。

 小池知事は「金額は大きな要素だが、何よりもレガシー(遺産)。お金をけちればいいものではなく、コストと考えるのか、投資と考えるのか見極めていかないといけない」と話した。

 ボート、カヌー・スプリント会場の代替地に挙がっている宮城県登米市の長沼ボート場については「復興五輪の原点に戻りつつある。長沼が手を挙げたことで、復興に目が向き、大きな役割を既に果たしている部分もある」と述べた。

 大会開催費用を検証する都の調査チームは9月29日、コスト圧縮のためボート、カヌー・スプリント会場など3会場の建設中止を含めた見直しを提案。小池知事はそれを踏まえ、今月中にも一定の判断をする考えだ。

続きを表示

2016年10月21日のニュース