陸上トップスプリンターに悲劇 ゲイ15歳娘が撃たれて死亡

[ 2016年10月18日 05:30 ]

タイソン・ゲイと銃撃を受けて死亡した娘のトリニティさん(AP)
Photo By AP

 世界的な陸上のトップスプリンター、タイソン・ゲイ(34=米国)を悲劇が襲った。娘であり陸上選手でもあるトリニティさん(15)が16日午前4時、米ケンタッキー州レキシントンにあるレストランの駐車場で銃撃戦に巻き込まれて被弾。ケンタッキー大の大学病院に搬送されたが死亡が確認された。

 目撃者の証言によれば銃撃は2台の車の間で始まり、警察当局はこのうち1台の車に乗っていた21歳の容疑者を含む2人の身柄を拘束。残り1台の行方を追っている。

 ゲイは07年の世界選手権(大阪)で100メートル、200メートル、400メートルリレーで3冠を達成し、09年には世界歴代2位タイの9秒69をマーク。しかし3度出場した五輪(08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ)では、不振、故障、薬物とルール違反による失格などさまざまな理由でメダルには見放されていた。

 トリニティさんは地元フェイエット高校の陸上チームに所属し、州の選手権では100メートルで4位、200メートルで5位。事件発生時、発砲していた2台の車のどちらにも乗っていなかったとされている。

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2016年10月18日のニュース