ケンブリッジ「飛鳥通り」から羽ばたく!地元深川で5000人パレード

[ 2016年10月18日 05:30 ]

江東区の深川三中西側道路で行われたパレードで沿道の声援に応えるケンブリッジ (中央)
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 リオデジャネイロ五輪の陸上男子400メートルリレー銀メダリスト・ケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)が17日、東京都江東区の祝賀イベントに参加した。スポニチ東京本社から近い、母校の深川三中西側道路でのパレードには区民ら約5000人(主催者発表)が詰めかけ、男子トラック種目史上初の快挙を祝福。学校関係者が命名した“飛鳥通り”から、100メートル9秒台へスタートを切った。

 8年前に通学路だった道路が、花道と化した。7日のリオ五輪・パラリンピックのメダリスト銀座パレードに参加できなかったケンブリッジだが、母校・深川三中西側約200メートルの道路で祝福を受けた。沿道の観衆は銀座の約80万人には遠く及ばない約5000人だが、温かい声、昔なじみの顔が心に染みる。

 「中学生の頃に通っていた道。まさか、ここでパレードをやるとは思わなかった。(銀座パレードに)出られなくて残念だったけど、それ以上にいい経験ができた」

 大阪の淀川中から深川三中に転校したのが中学3年の08年だった。「転校してきた初日は凄く緊張したのを覚えている。緊張したけど、みんな歓迎してくれた。みんなと練習したり会話したシーンが思い浮かぶ」。五輪前に同中で行われた壮行会では、「リレーでメダルを獲る」と宣言。有言実行の凱旋だった。

 生徒だけでなく、学校関係者も銀メダリストの登場に大興奮だ。ケンブリッジが約10分かけて歩いた西側道路は「もう“飛鳥通り”でいいでしょう」と同中の安井覚弘PTA会長。パレードのスタート地点の調練橋も橋を意味する「ブリッジ」とかけて「ケンブリッジ」と勝手に命名だ。スプリンターとしての基礎を築いた同中でのパレードから、ケンブリッジの挑戦が始まる。

 岩手国体で今季を終えた23歳は完全オフを取った後、11月には来季に向けて始動する。「まずは(100メートルで)9秒台。来年、できるだけ早い段階で出したい。東京五輪では個人でもメダル争いができるように」。4年後、TOKYOの夢舞台でケンブリッジが爆走する。今度は一番輝くメダルを持って、“飛鳥通り”に帰ってくる。

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